平成24年3月24日 開門調査総合検討部会公開部会を開催いたしました


【開門調査総合検討部会 公開講座】

日 時:平成24年3月24日(土)13:30~17:00
場 所:佐賀大学 理工学部6号館 2階 多目的セミナー室

対象者
 正会員・支援会員・報道機関 (参加者数:約40名)
開催趣旨
 有明海再生機構では、今年度「開門調査総合検討部会」を設置し、開門調査の円滑かつ適切な実施に向け、科学的かつ客観的な立場に立ち、開門調査のあり方や、その結果の全体的な再生ビジョンの中での位置づけなどについて検討を行ってまいりました。
 3月24日(土曜日)佐賀大学理工学部多目的セミナー室において、部会でこれまで議論してきた内容について中間的に整理し、そのことについて正会員・支援会員間で意見交換することを目的に公開部会を開催いたしました。
 なお、これまでの部会の成果、公開部会の成果を含め、後日市民向けのシンポジウムを開催し、広く情報提供することにいたしております。
内 容:
 公開部会では意見交換のため、情報提供として最初に荒牧理事長よりこれまでの部会での議論の経緯を話していただき、その後、潮流、流速変化について九州大学田井助教、潮受け堤防建設前後での諫早湾内の底質環境変化と水質環境の変化について九州大学松永教授、開門に伴う影響について佐賀大学濱田准教授より情報提供としてお話しいただきました。
 その後の意見交換では次のような意見が出ました。
 ・開門調査という言葉が独り歩きしており、調査か環境改善か目的がはっきりしていない。
 ・有明再生機構の使命は、利害関係者の合意形成を助ける為、有明海の科学的知見について、ある程度の
  理解をしてもらうように務める事。
 ・開門を効果的に行うための提言、論理的に科学的に説明出来るようにする必要がある。
 ・有明海再生機構は効果のある開門方法を提案をすること。 但し科学的な裏付けが必要。
 ・科学者の役目は、科学的根拠に基づく効果的提案を誠意をもって利害関係者に対して行い、説得していく
  ことが大事である。
 ・効果を誰が判断するのか、また、妥協を要するとき、何処までやるのかを誰が決定するのかが、決定できない
  状態であるため、利害関係者との意見交換や情報提供を行い、共通認識を構築していくことが大事であり、  最終的には妥協点を探ることが必要となってくる。  
 ・責任持った者が合意形成の目標を決めて、現状より良くなる対策の提案と、水産振興策の提案を同時進行で  提案し、合意形成を図ることが本来の姿だが、現在はその立場のものが存在しない状況。
  等の意見が出ました。

H24.03.24 開門調査総合検討部会 公開部会 議事録