平成17年6月12日 有明海再生機構設立記念講演会を開催いたしました


  6月12日、佐賀市のアバンセにおいて設立記念講演会を開催。有明海再生に関心を寄せる研究者、漁業者、企業、一般県民、行政関係者など、約270名が参加されました。

 第1部基調講演では、当機構の楠田理事長が有明海の現状と問題点を説明したうえで「有明海を豊饒(ほうじょう)で人々に安らぎを与える海として再生することが目標であり、再生機構の課題として ①有明海再生ビジョンを明確にすること ②再生ビジョン達成のための方法論を確立すること ③再生への方策を体系化すること等を挙げ、再生機構が研究者間、関係機関同士のコーディネータ役(つなぎ役)を担い、有明海再生への道筋を明らかにする」と再生に向けた方針を明らかにしました。

 
楠田理事長 基調講演資料より
有明海に関わる現在の根幹的問題点とNPO有明海再生機構の役割
★有明海を統一的に管理する法律・組織が必要である
★有明海の全容に関わる科学的知見・解析が少ない
★環境改善のための技術開発を必要としている
★水産業に対するビジョン・WTOへの対応策が必要である
★環境を保全するには節度と負担がいることの認識が必要である
★有明海に関わる情報を循環させる必要がある
★有明海再生の知を人類の財産化する必要がある



・来賓祝辞 古川康佐賀県知事

   第2部パネルディスカッションでは、「目指すべき有明海の姿」をテーマとして、研究者、漁業者、企業、一般県民、行政の各分野のパネリストが、私が望む有明海の姿、再生に向けての取り組み、再生機構への期待・要望等について、活発な議論・意見を交わされました。

 また、来賓の古川佐賀県知事からは、「有明海再生は、県政の最重要課題であると認識しており、再生機構に対しては、有明海再生に向けての推進役としての役割や再生に向けての政策提言を期待する」等の熱いメッセージを頂戴しました。

H17.06.12 設立記念講演会 講演録 
※冊子の講演録と少々体裁が異なるところがございます。