平成23年10月28日 有明海講座を開催しました


 

 【平成23年度 第2回有明海講座】

日 時 平成23年10月28日(金)14:00〜15:30

場 所 アバンセ 第3研修室(佐賀市)

受講者数 約30名

テーマ
海の低次生態系〜プランクトンを主体とする生物生産と物質循環〜

講 師
佐賀大学低平地沿岸海域研究センター 准教授 片野 俊也 氏

内 容
赤潮には魚を殺したり人の健康を脅かす直接的に有害なもの、増殖して海水中の栄養分を使いノリの生長に害を及ぼすなど間接的に有害なもの、海を汚したり酸欠を引き起こすが無害なものがあるとのことで、有明海での赤潮現象は主に珪藻、ラフィド藻、渦鞭毛藻が原因物質であるということでした。
赤潮原因ブランクトンは2分裂によって増殖するため、1細胞の赤潮細胞が有明海全体を埋め尽くすまで、たった82回、1日1回分裂するとしたら約2か月半で有明海全体が赤潮細胞で埋め尽くされるということでした。
しかし赤潮が増えた分食べられれば全体の細胞数は変わらないため、増える速度と減る速度のバランスが崩れるとプランクトンの増殖が始まるとのこと。
シャットネラ増殖に必要な栄養塩量との関連を、細胞数の変動や降水量などのグラフを交えて、シャットネラの増え方や赤潮の発生過程について詳しくお話しくださいました。
貧酸素は成層すると起こると言われていますが、ブランクトンを生産者、消費者、分解者と3つに分け、陸上では酸素がいつもある状況だけれども、水中では酸素が足りない状況が生まれ、そのときに貧酸素が起こる、ということでした。
水中の有機物が分解され二酸化炭素になり、その時に酸素を大量に消費している中で、特に夏は水面と水中の温度差により成層が起こり、消費する酸素に対して供給がないという状況が起こるとのことでした。

 

H23.10.28 有明海講座 講演録